今日で盲学校は1学期が終わります。先ほど、1学期の成果につながる表彰がありました。皆さんは自分の力を発揮してよく頑張りました。
私から1学期の締めくくりとして、今年度のキーワード「大切に」に関連する内容を話したいと思います。
昨今、「命」の大切さを痛感する事件・事故などが全国各地で相次いでいます。
どうか、皆さんも改めて自分自身や家族、友人・・・一人一人の命の大切さを考えていってほしいと思います。
また、皆さんは「凡士徹底」という言葉を聞いたことがありますか。
この言葉を提唱している株式会社イエローハットの創業者である鍵山秀三郎(かぎやま ひでさぶろう)氏の自著のタイトルにもなっている言葉です。
鍵山氏は著書の中で、次のようなことを言っています。
「『私には人より抜きん出た能力は一つもない。商売の才覚もない。リーダーシップもあるとはいえない。そんな平凡な私がいままで事業を続けてこられたのは、トイレ掃除を通して"誰にでもできることを、誰にもできないくらい、徹底して続けてきた"という以外に理由は見当たらない』と。なぜ掃除を続けるだけで企業を大きくすることができたのか?実は掃除には、人間の心を磨く力から企業を伸ばす力まで、あらゆる力が秘められているのである。」とありました。
この「当たり前を徹底する・大切にする」ことは意外に難しく、根気と精神力がなければすぐに三日坊主になってしまうことが多くあります。
私たちの周りにも、簡単なことでありながら、意外とできていないことが多く見受けられます。挨拶をする、脱いだ履物はかかとを揃えて置く、身の回りを整理する、掃除する、時間を守る、服装を正す、感謝の気持を表す等です。あれもこれもやるのではなく、この中の一つでも長い期間ずっと続けていくことで、その意味や意義が見いだせてくると思います。
さあ、明日から夏休みに入ります。37日間という長い休みですが、何か一つ平凡なことをやり続けてみませんか。 早寝・早起き、朝ご飯など・・・凡士徹底に取り組み、元気で過ごしてほしいです。