令和3年度全国高等学校郷土研究発表大会で、地域研究部が「優秀賞」を受賞し、部門1位に輝きました。 コロナウイルスの影響のため全国大会は動画審査となりましたが、本校地域研究部は地理・産業部門で優秀賞を受賞し、念願の部門制覇を果たしました。
大会は、「地理・産業」「歴史・考古」「公共・政策」の3部門で審査が行われ、地域研究部は「千代(せんだい)川本流と土師(はじ)・新見(にいみ)川の濁り方の差から見えてきたこと」の研究テーマでエントリーしました。
智頭町内を流れる3河川の濁りの差に着目し、その原因である土壌流出について追究することを主眼としました。調査を進めていく中で、土壌流出の原因は、流域の地質や川の勾配といった自然的要因だけではないことが分かりました。間伐の実施されない荒廃した森林、皆伐、シカの食害(下草の食害・樹皮の剥ぎ取り等)等も、実は土壌流出、ひいては土砂災害にまで影響を与えていることが明らかとなりました。
研究に携わった3年森林科学科の生徒は、「研究のきっかけは川の濁りだったが、一見無関係と思われた森林の荒廃や防災にまで波及し、非常に高度で興味深い研究内容だった。」「動画審査だったので優勝した実感はあまりなかったが、良い結果を残すことが出来て今までの努力が報われたと思った。」と感想を述べてくれました。
2年連続全国大会に出場するにあたり、部では今年の目標を全国大会部門制覇にしていました。その目標を見事達成することが出来、感慨もひとしおです。
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