学校長

                         令和2年度 学校経営方針
                                 令和2年4月1日
    
              校 長 大西 勝人
はじめに
 明治23年5月30日、面影尋常小学校と命名され今年で130周年を迎えます。校名は、奈良時代に名付けられていた因幡三山
(こしき山・いまき山・おもかげ山)の1つ、面影山の麓にあることからそれにちなんで「面影」と命名されました。
 歴史と伝統のある本校の校歌の歌詞に「今日も元気に希望に生きん」「今日も笑顔で学びに生きん」「今日も楽しく、自治に生き
ん」と記されています。この中に学校教育の理念が位置づけられていると考ます。毎日を元気・楽しく・笑顔で生活が送れる人間関
係の涵養すること。また生きていくための人間力を培い、夢や希望を創り、それぞれが自分の可能性を広げるそのための学びを実践
することが本校の使命と考えます。 
 令和2年度は着任2年となる。4月から実施の新学習指導要領のもとに今まで構築されてきた歴史と伝統を継承し、昨年度からす
すめている「より良い学校づくり」をさらに取り組んでいきたいと考えています。
 
1 学校教育目標
   「志を持ち、未来を切り開くために、学びつづける心豊かな児童の育成」
 
(1)めざす学校像
      人が育つ地域の学校
      ~児童ひとり一人の自己実現と社会的な自立を学ぶ場としての役割を果たす~
  ◎「通いたい」(行きたいくなる)
   →「喜んで登校、満足して下校」という実感をすべての子どもに与える
   子どもがそう感じるのはどんな時なのか、教職員自身が具体的なイメージを持ち、
   子どもに接すること、しかけづくりをすることが大切。
「先生に褒められた」 「わからないことがわかった」 「できなかったことができた」「友だちと活動して楽しかった」 
「気になっていた友だちと話ができた」 「友だちに助けてもらった」   「友だちに元気づけてもらった」
「みんなの役に立ち感謝された」 「活躍が認められた」 等     →学校においては、教職員の心がけ次第でどの子に対して
も「先生に褒められること   による満足感」「先生に認められたという充実感」だけは必ず与えられる。
「第一級の教師は人を作り、第二級の教師は書物を作り、第三級の教師は罰則を作る」「俳優は観衆の拍手によって成長し、
学習者は教師の頷きに己を発見する」
  ◎「通わせたい」(信頼している)
   →「安心安全な環境のもと信頼関係を築き、子どもの可能性を伸ばしている」
   注意を受けているばかりでは、子どもは学校から気分よく帰れるはずはない。
   子どもを不機嫌なまま、不満を持ったまま学校から家に帰してはならない。帰ると
   きには気持ちを静めて気分よく下校させ、翌日につなげるための労を惜しまない。
・「できていないこと」ではなく「できていることは何か」を見つけようとする姿勢
・気になることがあった日は、必ず子どもが保護者に伝えるよりも早く、正確に家庭へ 連絡するように心がける
(保護者と教師とのチーム意識構築)
・朝、気になるスタートをした子には、学校でがんばっていた様子を保護者に知らせる
 (保護者には、注文や叱る材料ではなく、褒める材料を提供することを忘れない)  ◎「応援したくなる」(支援したい)
   →「子どもたちが地域で育つ・地域に貢献する」
   「学校を核としてこども大人も学び合い育ち合う教育体制ができている」
・桜ヶ丘中校区各小学校運営協議会の共通理念「桜の下に集まるみんなの笑顔」
 を基盤として地域の資源を有効に活用する。
・学校を核として地域の将来を担う人材を育成するため人が共に成長する場を構
 築する。
 (2)本校のめざす児童のすがた(姿)
130年の歴史と伝統を持つ本校には学校創立の理念や願いが校訓・校歌に込められると考える。
校訓「かしこく うつくしく たくましく」これを校歌3番までの歌詞を次のように紐解きめざす
生徒の姿(像)を設定した。
  ◎「きょうも笑顔で学びに生きん」:「すすんで(主体的に)学習する児童」→「かしこく」
       ・「聴くこと」(相手を認めること)を大切にし、話し合う力を高めている。
    ・学習習慣・学習規律,家庭学習習慣が確立している。
        ・意欲的に学習し,互いに教えあい高めあう態度が身についている。
        ・「今」することに一生懸命取り組んでいる。
        ・地域の文化・行事などから体験的に学んでいる。
  ◎「きょうも元気に希望に生きん」:「なりたい自分をめざす児童」 →「うつくしく」
        ・誰も見ていなくとも正しいことを「自分の心の命令」ですることができる。
        ・役立ち感をもち,自己肯定感が育っている。
        ・生活習慣・規範意識が育ち,「しぐさ」となっている。
        ・コミュニケーション能力,ソーシャルスキルを身につけ,他者を大切にしている。
        ・集団の一員としての所属感,連帯感をもっている。
        ・自分が支えられていることに気づき,感謝の心をもっている。
  ◎「きょうも楽しく自治に生きん」:「生きるための土台をつくる児童」→「たくましく」
        ・生活リズム,基本的生活習慣が身についている。
        ・生命を大切にし,自らの健康に関心をもって,よりよい生活をめざしている。
        ・心と体を鍛え,挑戦しようとする意欲がある。
        ・最後までねばり強くやり遂げる意志や態度を身につけている。
        ・友だちの成功を自分のことのように喜ぶことができる。
  めざす児童のすがた(像)
  すすんで(主体的に)学習する児童  (かしこく:学びに生きん)
  なりたい自分をめざす児童      (うつくしく:希望に生きん)
  生きるための土台をつくる児童    (たくましく:自治に生きん)
 ※小小連携・小中連携で共通に取り組む5つのめざす児童・生徒像は同様に取り組む。
 
 ☆桜ヶ丘中校区が共になって育てる姿(生活信条)
 ① 返事、あいさつができる子
 ② 正しい言葉づかいができる子
 ③ すすんで掃除ができる子
 ④ 学校や学級のきまりやルール、先生との約束事を守る子
 ⑤ 家庭学習に励む子
 <校章にある大切
  五常の教え (人が守るべき五つの徳目)
   にしたい子どもの姿>
   「仁」 人に対する優しさ、思いやり
 学校の伝統を意識し、
   「義」 正しい行い、なすべきこと
    育つ子ども
   「礼」 礼儀、礼節、相手への敬意
   「智」 道理を知る、正しい判断ができる
 「蛍雪の功」
   「信」 欺かない、誠実、友情  努力は志や夢が
    あればこそ
3 めざす教師像(すがた)大切にしたい学校のすがた
  ◎自分に厳しく、他人に優しく謙虚に学び続ける教師
  ◎率先垂範、ふるまいや姿勢で子どもを感化できる教師
  ◎子どもを大切にし、敬意を払い、愛をもって導く教師
 ICTやAI(人工知能)など急速な社会の中で人と人のかかわりあいが希薄となってきている。人が人にすることのできる
最後の砦は学校である。学校は「子どもがいる場所・集まる場所。その「砦」を守る教師は人とかかわるが大切な使命である。
児童・保護者・地域の方々・職場の仲間など様々な人とのかかわりあいを一番に考えてほしい。
 もう1つは学校全体で行っていること、決まっていることは例外なく足並みをそろえ教育効果を最大のものにしたい。何より
も足並みの乱れが、危機感の低下やゆるみにつながる。また現状維持は後退である。何事にも見直してひと手間を加えより良い
ものを創ることを心がけてほしい。この合い言葉を学校・教職員の文化としていきたい。  
    ☆具体的な教師としての行動・姿勢
 ○子どもを肯定的にとらえる→ほめてのばす (元気の出る言葉のかけられる先生に)
    ・続けたい「怒鳴り声の響かない」学校。 (当然、必要な指導は毅然と行う。)
    ・少し「背伸び」をしたら見えてくるそれまでとは違う世界に誘う姿勢。
 ○明るく、笑顔で、すすんで挨拶する教職員 (「あいうえお」-毎日会うことが楽しくなる先生に)
    ・いつも先生や友だちの笑顔が待っている学校には登校したくなる。
    ・笑顔は、相手を受け入れていることの何よりのメッセージ。
    ・笑顔は「少しくらい失敗してもいいよ」という気持ちを伝え、物事に積極的に取り組む支えにもなる。
 ○子どもを育てる方法の原点は、教職員の「お手本」と「感化」
    ・先生の「率先垂範」「子どもと一緒にやること」はどんな指導にも勝る。
    ・教職員それぞれの個性を生かした子どもとのかかわりの工夫を。
    ・成長途上の子どもには、あらゆる場面でよきお手本が必要。(子どもは教師の鏡)
    ・子どもを先生の言う通りにさせることは難しいが、先生のする通りにさせることさほど難しくはない。
  ○一人一人のよさを生かしあえる教職員集団に。
        ・専門職としての自覚とプライドをもち,使命感・責任感を感じる。(わかる授業の創造)
        ・労を惜しまず,共に汗を流す。(組織の一員として協調を)
        ・進んで自己研修に励む。(学び続ける教師。課題への対応力,解決力を)
        ・他者と積極的に関わり学び合う。(豊かな人間関係豊かな教養)
        〇風通しがよく、仲の良い職員集団が学校を支える。
    「コミュニケーションからクリエーションに」(豊かなつながりから何かが生ま」れる)
4 学校経営の基本方針
 (1)学校経営目標
    『よりよい学校づくり ~面影のかたちをつくる~ 』(令和元年度~令和3年3ヶ年計画)
      「令和2年度 学校のしくみづくりと実践・実行」
    この目標を実現するための2年目に取りかかっていきたい。
   合い言葉
  「かかわりあいと感謝」    「足並みと工夫カイゼン」
   (2)研究テーマ(重点目標)
   「わかった」「できた」を実感できる授業・かかわり合える学級・学校づくり
 ~UDL(学びのユニバーサルデザイン)の視点を入れた教育活動の実践~」 

 令和元年度は子どもの実態をふまえ、子どもが学習に対する見通しを持ち、やってみたいという意欲を高め、すべて
の子どもにすべきことがわかる課題を設定することで、進んで学ぼうとすることができる授業づくりに取り組んできた。
また難しくて分からなかったり、やる気が続かなかったりした時でもまわりの友だちや教師のよりよい励ましが適切で
あれば、課題をやり遂げることにつながると考えた。そこで授業づくりに①課題設定(ねらい)の工夫(本時の目標を
達成するための課題と、学びに向かう姿勢に対する課題設定・ねらい・態度目標)、②かかわりあいのある学習(桜咲
タイム活用した授業、ペア・グループ学習)など、③課題に対する振り返りを必ず実施しするなど授業改革に取り組ん
できた。今年度はねらいや態度目標の設定、学習の見通しの提示や振り返りなど授業の枠づくりは浸透してきた。しか
し、目標設定が不十分なことや、教師主導型の授業も多く、また学習者である子どもが主体となる学びとなっていると
はいえない。また各クラスに特性のきびしい子どもが数名おり、依然として学力の格差も大きい。
 1年目の取り組みに加え、令和2年度は早稲田大学大学院教育学研究科 高橋あつ子先生が実践されているUDL(学
びのユニバーサルデザイン)の視点を入れた授業を研究・実践していきひとり一人の授業力の向上に取り組みたいと考
えている。先進校である総社市立清音小学校、相模原市立南大野小学校、若草中学校を視察した。またインクルーシブ
教育として大阪市立大空小学校を視察した。特にUDLの視点を入れた授業ではルーブリックをめあてに主体的な(当事
者意識を持った)学びを見ることができた。本校は数年前から特別支援教育の充実を掲げ、全児童に特別支援教育の視
点をいれた教育を実践している。 来年度は『「わかった」・「できた」を実感できる授業・かかわりあえる学級・学
校づくり ~UDL(学びのユニバーサルデザイン)の視点を入れた授業の実践~』を研究主題として授業カイゼンに力
を入れる。
 UDLの理念である「なぜ学ぶのか」「何を学ぶのか」「どのように学ぶのか」を自分なりに考えたり、見通しを持っ
たりすることで、学び続ける子どもを育成したいと考える。これは新学習指導要領で求めている「主体的、対話的で深
い学び」の実現に向けての授業カイゼンにつながってくると考える。令和2年度は算数科を中心に、令和3年度は他教
科・領域の研究に広げていきたいと考えている。
 この研究をは軸として次の6点を重点として教育活動をすすめる。
 重点①:UDLの視点を入れた授業(算数)の研究
    重点②:リーダー育成と児童が主体となる活動の推進
    重点③:人間関係づくり(かかわりあい)
    重点④:たくましい心と体力づくり
    重点⑤:吾桜学園構想&面影学園づくり(保幼小中連携事業15年間の学び)
    重点⑥:過ごしやすい・働きやすい環境づくり(働き方改革)
 重点①:UDLの視点を入れた授業(算数)の研究
    ・UDL理論研修会(5/11 早稲田大学大学院教育学研究科 高橋あつ子教授講演)
    ・校内授業研究会
    ・「振り返り」「書く」「話す」活動の充実
    ・一人一自主研究授業
    ・桜ヶ丘中校区小中連携合同研修会
  (12/2 授業公開  講演会 講師 早稲田大学大学院教育学研究科 高橋あつ子教授)
 
  重点②:リーダー育成と児童が主体となる活動の推進
    ・児童会執行部(会長・副会長・書記)2年目の挑戦
    ・児童主体の委員会活動、児童集会
    ・ホッピー班(縦割り班、異年齢交流)
    ・パフォーマンス集会(前後期)
    ・Smile月間
 重点③:人間関係づくり(かかわりあい)
    ・「桜咲タイム」の習熟と教育活動での活用
    ・構成的エンカウンター
    ・学級会の推進
    ・運動会、面影フェスタ
    ・なかよし運動会
 重点④:たくましい心と体力づくり
    ・基本的生活習慣の確立
    ・食育、健康教育の推進
    ・無言掃除の徹底
    ・個別相談(教育相談)の設定
    ・校内マラソン大会、縄跳び週間
    ・遊びを通して体力づくり
    (保幼小連携推進事業 子どもの育ちと学びをつなぐための相互理解事業)
 重点⑤:吾桜学園構想&面影学園づくり(保幼小中連携事業15年間の学び)
    ・小中兼務教員を核とする小小・小中連携機能の継続と強化
    ・校区における「桜咲タイム」の完全実施の継続
    ・桜ヶ丘中校区共通カリキュラムマネジメントの整備
 めざす子ども 5つのスタンダード
   (1)返事・あいさつができる子
   (2)正しい言葉づかいができる子
   (3)すすんで掃除ができる子
   (4)学校や学級のルールや先生との約束ごと(きまりごと)を守る子
   (5)家庭学習に励む子    ・学校事務共同事務室(毎週月曜日)の継続
    ◎保幼小連携推進事業(子どもの育ちと学びをつなぐための相互理解事業)
     しらゆり保育園・さくら幼稚園・保育園との交流・カリキュラムの構築
    ・地域創造学校(コミュニティスクール)
     学校運営協議会をはじめとする地域・保護者との連携
 
重点⑥:過ごしやすい・働きやすい環境づくり(働き方改革)
    ・思い切った行事の精選、見直し
    ・協働体制
    ・会議は1時間以内を目安
    ・時間外勤務45時間以内、年間360時間以内の順守
    ・年次有給休暇5日以上