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2019/07/23

7月全校集会あいさつ

Tweet ThisSend to Facebook | by 管理者1

   4月から3か月半が過ぎました。中国選手権県大会や県総体をはじめとする各種大会・発表会、西高祭と忙しく過ごしたのではないかと思います。6月末に開催した第52回西高祭では、初日には雨が降ったものの2日目3日目は何とか持ちこたえ、予定通りに進めることができました。今年度は救急車での搬送もなく、生徒一人一人が体調管理を行ったことと健康を意識した日程に変更したことがその要因であったと思います。生徒自身が課題解決のために知恵を絞ったことと様々な方に支えられ、大成功に終わることができました。
 さて、現在教育改革が進められていることは皆さんも知っていることと思いますが、これらの改革は、将来の日本を担う若者の育成することを目的とし、私たちが関係するところは高校・大学の教育力の向上と高大接続改革です。中でも入試改革は、ステージ2の生徒の受験から大学入学共通テストが導入され、国語で記述問題が導入されるほか英語4技能試験の習得程度の情報提供のために外部の資格試験を活用することが決まっています。現在どの資格検定試験に参加するのがベストなのかを学校で検討しています。
 このような国の方針を予測し、12年前から探究活動としてチャレンジグループ活動を本校では先取りしており、生徒一人一人の進路意識や能力を伸ばす取組をしています。今回の改革で文科省は、更に広い視野を身につけることや、より将来展望を明確にすること、そして具体的に身につけてほしい力を挙げています。チャレンジグループ活動の個人研究の充実を図り志望動機やより良い社会を実現するために何をすべきかを考察しなくてはなりません。その解決策として、大学や各種団体が主催する研修会へ積極的に参加して見識を広めることを勧めます。今年度実施した本校独自の鳥大オープンキャンパスに参加した生徒は、大学や先輩からの話を聞くなど、行った人にしか得られない貴重な体験をしてきました。今の言い方で言うとポートフォリオにキャリアを積んだことになります。その経験を独自の志望動機や研究したい内容に繋げることで、志望大学等への意欲を感じてもらうことができるに違いありません。今現在、自分一人ではうまくいかないと思っている人がいれば、小グループを作ってお互いの取組に対し意見交換をするのもよいと考えます。実際の入試においてディスカッションを取り入れている大学もありますので、自己実現の方法について工夫してみてください。もちろん先生方に質問を投げかけていくのもよいでしょう。しかし、大切なのは自分の目標を設定し、その目標を達成するために何をすればよいかを自分で考え行動することです。イメージできることはすべて実現可能です。
 しかし、自分で考えるということは、前向きに挑戦し続けるということであり、戦いをやめるかどうかを決めることではありません。様々な経験や努力を積み重ねることが、自己実現につながりますので、自分を更に成長させてほしいと思います。
 特にステージ3の生徒は、本格的な受験勉強のスタートを切っていると思いますが、これからが大きく伸びる時期です。省エネで乗り切ろうとすれば後で後悔するのが目に見えています。そんな生徒を今までに数多く見てきました。本当の自分の力がどこまで伸びるのか、そして伸びた力を使ってどの大学に届くのかチャレンジする価値は十二分にあるのではないでしょうか。今からでも間に合いますから目先の誘惑にとらわれず、強い思いで取り組んでください。ステージ1,2の生徒は校外の様々な取組に接するなど知らないことを知ることで生まれる豊かな経験を積極的に行ってください。
 充実した夏休みにしてください。
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平成31年度入学式式辞

 校塔から続く桜は花びらを散らし、木々の若芽が吹き出す春爛漫の季節を迎えていますが、本日は中部地区四町の
教育長様をはじめ多数のご来賓の皆様のご臨席を賜り、多くの保護者の皆様のご出席のもと、このように盛大な入学
式を挙行できますことを心より感謝申し上げます。
 ただ今、百二十名の入学を許可いたしました。新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。そして、保護者の
皆様、本日は誠におめでとうございます。新入生の皆さんは、高校入試を見事突破され、本日の入学式を迎えられま
した。日頃から努力を重ねてこられたことと思いますが、保護者をはじめとする多くの方々に支えられているお蔭で、
今の自分があることを決して忘れてはなりません。支えていただいた方への感謝とその期待に応えようとする気持ち
を新たに、高校生活をスタートさせてほしいと思います。
本校は、大正三年六月に倉吉町立実科高等女学校として設立され、鳥取県立倉吉高等女学校等を経て、昭和二十八年
四月に鳥取県立倉吉西高等学校と改称し、今年度で創立百五年目を迎える伝統校です。多くの諸先輩方から受け継い
だ伝統は益々パワーアップして受け継がれています。生徒会活動は最近特に盛んになっていて、中でも毎年七月頃に
開催します西高祭では、ご来場いただいた皆様方に楽しんでもらえる学園祭を目標に年々充実した活動となっていま
す。昨年度は、第五十一回を迎え、リスタートをテーマに組織的な取組を見せてくれました。実行委員自ら学校の模
範となる生徒像をイメージして統制の取れた組織をつくり、個よりも集団を意識した取組は大変素晴らしいものにな
りました。  
部活動では、昨年度弓道部や自転車競技部の全国大会上位入賞をはじめ、卓球部が全国選抜大会に出場しました。また、
夏の県大会でベスト四に進んだ野球部など、運動部・文化部とも切磋琢磨しながら練習に励み、自分を大きく成長さ
せています。入学される皆さんにはそのような伝統も受け継いでほしいと考えています。
 さて、本校の教育目標は、「校訓である『立志』の精神に基づき、自らの志(使命感)を明確に持ち、将来、地域貢献
及び社会貢献のできる心豊かな人材を育成する」ことです。「立志」とは、自らの志を立て、失敗や挫折を恐れず、そ
の実現に向けて積極果敢に取り組むことです。そして、その目標を実現するための重点目標は次の三点です。
一点目は、「キャリア教育の充実」です。チャレンジグループ活動の目的は、10年後の自分の理想像をイメージした
とき、なりたい自分になるためには高校時代に何をやっておくべきかを考える進路探究です。皆さんに合格者登校日で
お願いした発展させたい興味関心からスタートします。具体的な流れとしては、社会の仕組みや課題を調査研究するこ
とによって自ら解決したい課題を発見し、より良い社会の実現に向けて、課題解決の方策を探究して提言をまとめます。
それに合わせてそのような学びを継続できる進路目標を設定します。目標を具体化することで意欲を高め、皆さんの夢
の実現のために自分を大きく成長させてほしいと考えます。
二点目は「人間力の向上」です。ここでは社会が求めている資質を学んでほしいと思います。具体的には、服装はもち
ろん、あいさつや返事、言葉遣いなど、高校生にふさわしい生活習慣や態度を身に着けることは言うまでもありません。
それに加え、他者への感謝や思いやりの心など豊かな心と表現力を身に着けてほしいと考えています。地域貢献、社会
貢献を行うためには人間的な魅力が必要です。皆さんには、社会が求める必要な資質を肌で感じてもらうためにも、講
演会や校外のボランティア活動などに積極的に参加して交流を行ってください。そして、人としてのより良い生き方を
模索してほしいと思います。
三点目は、「志を高く持ち、学ぶ意欲を向上させること」です。勉強は何のためにするのかというと、単に大学入試で
高得点を取るためだけのものではありません。自ら掲げた目標を実現するためです。高等学校で様々な教科科目を学ぶ
ということは、分析の視点を増やすことですから、自らの可能性を引き出すためにも、積極的に学んでください。また、
上級学校としての大学は、自分の設定したテーマを研究するところです。研究に必要な学力が身についているかを確認
するのが入試ですから、大学生活を充実させるためにも、基礎学力を身に着けておいてください。連続した過去ー現在
ー未来の繋がりの中で、未来をよりよく生きるためのヒントは、過去から繋がっている知恵や伝統にあると私は考えます。
教科書は先人の知恵や伝統を学びやすいようにまとめています。過去からの遺産を受け継ぎ、未来へとつないでいただ
きたいと思います。
五月には年号も「令和」に変わり新しい時代を迎えますが、これからの世の中は何が起こるか予測できないほどの不透
明な時代です。それを乗り切るための正解はどの教科書にも書いてありません。自分で考え、切り拓いていかなくては
なりません。本校で行っているチャレンジグループ活動は、自らの興味関心からスタートしますが、努力次第で将来の
自己実現に向けて大きく前進することも可能です。しかしそれは楽しいことばかりではなく、苦しい時も訪れるかと思
います。その時にどんなことを考え行動するかが将来に大きく影響すると考えます。
代々木競技場や東京都庁、倉吉市役所等を設計された建築家として有名な 丹下健三 さんは、「建築は才能ではなく
粘りだ」とおっしゃっています。天才と言われた建築家でさえもそう言わせているのは、センスだけではうまくいかな
いということであり、そこからどう粘って続けていくかが重要です。様々な課題を乗り越えることが成長することであ
り、皆さん全員が乗り越えるだけの資質を持っていますので、その力を活用できるように心を鍛えてください。そうす
ることにより未来は大きく広がります。皆さんの意欲的な取組により、三年間で大きく成長されることを心から期待して
おります。
最後に、本日、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様、お忙しい中、新入生のために激励をお寄せいただき、誠にありがと
うございます。また、ご出席くださいました保護者の皆様、本日、確かにお子様をお預かりいたしました。私たち教職
員は、皆さんのご期待に添えますように精一杯取り組ませていただきますので、ご理解・ご協力を賜りますようお願いい
たします。ご臨席いただきましたすべての皆様に重ねて感謝を申し上げ、式辞といたします。

平成三十一年四月八日
                 鳥取県立倉吉西高等学校  校長 稲毛  靖