平成9年より、本校では2年生を対象として海外研修を実施しています。日本とは異なる文化や生活を直接体験することで異文化理解を深めること、海外の方々との交流を行うことによって実践的な国際的態度を育成すること。また集団行動を通じて人間関係を深める事を目的に、10月中旬に3泊4日の日程で行っています。また、希望者による韓国から日本へのホームステイを実施しています。
10月23日(水)の台湾研修旅行三日目は、午前中に故宮博物院を見学しました。この施設には歴代中国王朝の秘宝が約70万点収蔵されています。これらの品々は、太平洋戦争後に国共内戦で敗れ、台湾に拠点を移した蒋介石が大陸から持ち込んだものです。貴重な展示品から中国悠久の歴史を感じるだけでなく、台湾の近代史についても考える機会になりました。
午後は班別自主研修を行い、事前の計画に沿って台北市内の観光名所を見学しました。夕食は「千と千尋の神隠し」のモデルとなったと言われる「九份」のレストランでした。そこで台湾料理をいただき、その後九份の街並みを散策して帰途につきました。
「一枚50億円以上の磁器もあります」ガイドさん談
10月22日(火)台湾研修二日目は、戦前に日本人技師の八田與一が10年かけて建設した「烏山頭ダム」を見学しました。
台北から台湾新幹線とバスを乗り継いで3時間かけ現地に到着。ダム湖や放水施設、記念館などを見学しました。
八田與一はダムだけでなく総延長16,000km (東京-大阪間約16往復)にも及ぶ用水路も整備し、荒地だった台南平野を肥沃な穀倉地帯に変えた人物です。彼の功績は現在でも台湾の教科書に掲載され、現地の人々の尊敬を集めています。この時代には、後藤新平や明石元二郎など、台湾の近代化に尽力した人物が大勢いました。生徒はこれまでの、そしてこれからの台湾と日本との関係に思いを馳せ、ダムを静かに見つめていました。
建設中に病気や事故で亡くなった134人の記念碑
倉吉未来中心を朝5時半に出発し、関空を13時半に離陸。台湾の桃園国際空港には日本時間の16時半に到着しました(時差は1時間)。本日は夕食後に台北一賑やかな士林夜市に立ち寄り、台湾の夜市を体験しました。台湾はキッチンが無いアパートも多く、「三食外食も当たり前」というほど屋台や外食産業が発展してます。バスガイドさんの「海外旅行では、その国の食べ物を食べることに値打ちがある」という言葉に背中を押され、クセが凄い「臭豆腐」にチャレンジする生徒もいました。
滞在時間はまだ少ないものの、生徒たちは台湾文化を肌で感じた一日になったようです。
10月22日(月)本校2年生が台湾にむけて出発しました。バス、飛行機とも概ね予定通り運行し、現地時間3時(日本とは時差1時間)に到着しました。
まず世界四大博物院のひとつと言われる故宮博物院へ、夕食はレストランで台湾料理をいただき、その後士林夜市で限られた中で想い想いの時間を過ごしました。