学校長あいさつ

 29代校長 福光 浩


 本校は明治42年、鳥取県立倉吉中学校として創設され、今年創立112年目を迎える伝統校です。その間一貫して、有為な人材を世に送り出してきました。同窓生のみなさんは、地元倉吉や鳥取県はもとより、全国で、あるいは世界で活躍され、様々な分野で社会に貢献してこられました。
 明治・大正・昭和・平成・令和と時代を重ねるにつれ、社会は大きく変化し、それに伴って高校に求められるものも少しずつ変わってきました。ひたすら知識を詰め込み、テストでよい点を取ることが求められていた時代から、その知識を組み合わせながら、発展応用的な発想が求められる時代へ、そしてプレゼンテーション力や協働性が求められるようになり、最近では自分で課題や問題点を見つけることが求められるようになってきました。高校とは、中学生を成長させ次のステージへ送り出すためのステップであり、それ自体がゴールではありませんから、高校に求められるこの役割の変化は、自然なことであり、当然だとも言えます。言い換えれば、高校の役割は、社会のニーズの変化とともに変わる「流行」と言えます。
 しかし、本校には長い歴史の中で培われてきた「不易」の部分が、今もしっかりと受け継がれています。全力で校歌や応援歌を歌い上げる応援歌練習。5日間にわたって生徒主体で行われる学園祭。他国の風土に触れ、日本とは異なる価値観や文化を学ぶ海外研修旅行。学校生活の節目となる場面で上級生が下級生を指導してくれるチューター制度。鴨水同窓会や育友会と学校との協力体制。そして生徒と教職員の間に構築される強い信頼関係。こういった「不易」の部分は、時として「効率が悪い」「時代にそぐわない」等の批判を受けることもありますが、こういった活動を通してのみ得ることのできる財産もある、そして、先の見通せない不安定な時代だからこそ、「不易」の中で身につけた力が必要になる、と私たちは信じています。
 私は、全教職員とともに、あらゆる教育活動に真摯に取り組み、この「不易」と「流行」を織り交ぜながら、倉吉東高校の歴史に新しい1ページを加えていきたいと考えています。令和2年度がどんな一年になるのか、4月の時点では不透明な部分もありますが、地域のみなさん・鴨水同窓会・育友会や関係機関と連携しながら、本校教育のさらなる発展に取り組んでまいりますので、今後もご支援・ご指導をよろしくお願いします。

 
                                  

 
■学校長より
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2020/08/01

2020.8.1 校長室より

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校長に着任してから4か月が経ちました。4月当初の慌ただしさはやや収まりましたが、新米校長には毎日が新しいことの連続で、バタバタと落ち着かない日が続いています。
今年度の3分の1を過ぎ、8月が始まるこのタイミングで、私自身の反省も含めて、ここまでの学校の様子を振り返ってみようと思います。

1 新型コロナウイルス感染症
昨年度末から世界中を混乱に陥れている新型コロナですが、本校でもマスクの着用やこまめな手洗いはもちろん、生徒の健康観察や施設の消毒など、色々な対策を取ってきており、新型コロナが学校に与えた影響は他県に比べるとかなり小さいと思います。しかし、鳥取県内でも警報が発令され、不安や緊張感が徐々に高まってきました。安心・安全を最優先に、今後も細心の注意を払って学校運営に取り組んでいきたいと思います。

2 臨時休業・分散登校
4月27日~5月6日は全県での臨時休業、5月7日~26日は本校では分散登校を行いました。約3週間の分散登校中は、2学年が登校し、1学年が自宅学習を行いました。幸い5月27日以降は一斉登校・一斉授業が可能となっていますが、今後予想される第2波に備えて、ソフト・ハード両面での準備を進めているところです。

3 ICTの活用
臨時休業・分散登校期間中、多くの生徒がスマホやタブレットを使って学習に取り組みました。ZoomやGoogle Meetを使ったオンライン授業や Google Classroomによる課題配信、あらかじめ作成した動画配信などを行いましたが、まだ改善の余地が大いにあると感じています。現在、生徒・保護者・教職員を対象に行ったアンケートを分析し、各教科で第2波に備えた活用方法を検討中です。従来の授業にICTの利点を取り入れ、コロナ後も見据えて、一人一人の生徒に最も適した学習を提供できるよう努力していきたいと思います。

4 学校行事の中止・延期
応援歌練習にはじまり、多くの行事が中止・延期されてしまいました。それぞれの行事には目的があり、それを通して生徒が成長できることを考えると、いくつかの行事を実施できなかったことは本当に残念です。そんな中、先月、規模を縮小しながらも学園祭を実施できたことは大きな喜びでした。今年の学園祭は全ての内容を感染防止の観点から見直すことが求められ、実行委員を中心に生徒たちは、わずかな期間で企画を立て、マニュアルを作り、準備をし、実行しました。私自身が一度は諦めかけた学園祭を、本校の生徒たちが立派にやり遂げてくれたことを誇りに思うと同時に、この経験が彼らの今後の人生の財産になってくれることを願っています。

5 定時制
定時制は4月27日~5月6日は臨時休業の措置をとりましたが、それ以外は一斉登校を行うことができました。またアルバイトをしている生徒にも大きな影響はなかったようです。しかし、遠足や定通総体などの行事が中止となり、生徒たちにはやや物足らない学校生活だったかもしれません。そこで企画されたのが「定時制サマーフェスティバル」、映画鑑賞・竹細工・七夕祭りなど手作りのイベントを通して、生徒たちの楽しそうな表情を見ることができました。8月18日に生徒のみんなに再会できるのを楽しみにしています。

先の読めない不安定な状況が続きますが、今後も安心・安全を確保しながら、できる限りの教育活動を継続していきたいと考えていますので、皆さまのご理解とご協力をお願いします。                                               
                                    令和2年8月1日 校長 福光 浩


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2016/01/04

2016年 年頭雑感(3) がんばれ! 中学生

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(2)より続く

本校の3年生同様、志望校合格を目指して奮闘している中学生の皆さんにもこの場を借りてエールを送りたいと思います。


昨日の箱根駅伝を連覇した青山学院大学も、世界最高得点をマークした羽生選手も、テニスの錦織選手も、南アフリカを破った日本ラグビーチームも、決して今の自分に満足することなく、自ら進んで厳しい道を選んだのだと思います。高い目標を持ち、私たちの想像をはるかに超える練習を積んできたからこそそこに到達したのです。

もちろん彼らの残した結果はすばらしいものですが、それにも増して私が感動するのは、「勝利」という事実(結果)ではなく、目標達成を目指して積み上げられた「努力」とそれによって培われ、磨かれたたであろう彼らの「人間性」そのものです。


皆さんこそ未知の可能性に溢れています。現状に甘んじることなく、敢えて高い目標を設定し、それに向かって努力することが自分を高めること、成長につながります。最後の一瞬まであきらめることなく努力を続けてください。結果というよりむしろそうした積み重ねこそが自分の財産となるのです。そしてそれが次へのステップにつながるのです。

(自ら進んで厳しい状況に身をおくことは大変勇気のいることですが、本校にはそうした「志」を持つ友との出会いが待っています。・・・ちょっと背伸びして、がんばれ!中学生! Good luck!!


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2016/01/04

2016年 年頭雑感(2) チャレンジするということ

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現在教育改革が進行中で、特に「高大接続」という点に関しては、大学入試改革とも関わっており、多くの方が興味関心のあるところだと思われますが、それについてはまた別の機会に譲るとして、実は、国の考える「これからの時代を生きる人たちに必要とされる資質・能力」の中に、「果敢に挑むチャレンジ精神」が挙げられていることをご存知でしょうか?一定解の存在しない難問に直面するだろうこれからの時代(社会)を生き抜くためには、十分な備え(基礎・基本)を持って、失敗にめげることなく、難題に対して果敢に、繰り返しチャレンジしていく精神性が必要だと考えられているのです。


しかし、そうした強い心は、すぐには育ちません。実際、今のままでいることが誰にとっても楽だからです。これまで問題なくやってきたことを繰り返せばいいだけで、とりたてて緊張感を強いられることがありません。こうした「快適」な生活から自ら抜け出すことは大変難しいことだと容易に想像がつきます。

 

一方、学校は教育の場ですから、生徒一人ひとりを(学力的にも人間的にも)成長させることが責務です。本校では、授業・総合学習・学校行事・部活動等を通じて、自らの成長のためにチャレンジすることがいかに重要かを感じられる機会を数多く準備しています。例えば、将来の大学志望校選定に当たっても、1年生や2年生には現在合格可能性の高い大学ではなく、1,2ランク厳しい大学を目標にするよう指導しています。それが自分を一層高めることになるからです。大切なのは、自分を高められる目標を設定し、その目標に向かって日々努力することです。(もちろん「正しい目的」が大前提であることは言うまでもありません。)


本校には「快適主義」から抜け出せるよう引っ張る教員集団とそうした生徒の背中を押してくださる保護者の方々、不安と緊張を共有し互いに励まし合える仲間が存在していると思います。

 (3)へ続く


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2016/01/04

2016年 年頭雑感(1) ご挨拶

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あけましておめでとうございます。いつも本校教育にご理解ご協力をいただき感謝いたしております。今年がどうか皆様にとってよい年になりますようお祈りいたしております。(年末雑感も1話だけで年明けを迎えてしまいましたので、「年頭雑感」とタイトルを変更しました。)

 

さて、本校では、今月16,17日のセンター試験に向けて、年末年始も3年生の多くが教室で勉強(自学自習)に励んでいます。大晦日には、近年恒例となった「蕎麦屋」が店開きし、多くの卒業生が手伝いと激励に訪れてくれました。(その様子はこちらをご覧ください。)世間は、クリスマス、大晦日、正月・・・と様々な行事であふれているこの時期、一方で日々決まった時間に机に向かう生活を送る生徒たちの陰には保護者の皆様の深いご理解があることを感ぜずにはいられません。ありがとうございます。


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2015/12/28

2015年末雑感(1)「いろんなことに、最後まで一生懸命・・・」

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『倉吉東高は勉強ばかりで・・・』というイメージをお持ちの方があるようですが、学園祭、部活動、フォーラム、研修旅行など、このホームページをみていただくだけでもそうではないということがお分かりいただけるのではないかと思います。

 

本校の方針として、高校における学習は、これからの時代を生きていく上ですべての「基本」となることであり、自分の好き嫌いに関わらず、学校の準備したもの(教科+教科外活動)に対しては最後まできちんと取り組むこと、としています。得意・不得意は誰にもあるものですから、結果や評価は各人各様となりますが、一生懸命取り組むことを求めているのであり、それこそが第一義なのです。

 

子どもたちの中にどのような才能が秘められているのかそれを知ることは難しいことだと思います。そうした隠れた才能や興味・関心を刺激するためにも、様々な事に取組み、チャレンジする機会を作りたいと考えています。そういう意味では、本校生の忙しさや大変さは、教科学習だけではなく、学校行事や部活動等様々なことに一生懸命取り組むことを要求されている点にあるのだと思います。そしてその上で、自分の興味関心に応じて一層主体的に取り組む姿勢を身につけてほしいという願いを持っています。

 

実は、こうした方向性と本校における「国公立大学」受験者の多さとは密接に関連しています。もちろん、もともと本校生徒・保護者の国公立志向が強いこと、また、国からの科研費等教育環境面で優れていると思われることなどから国公立大学進学を勧めていることもありますが、国公立大学受験に関しては、「センター試験+個別試験」が必要であり、要求される教科・科目数が多いことが本校生にとって有利に作用するからです。すなわち、「学校が準備したものに対して最後まできちんと取り組むこと」という方針に沿って、数多くの教科について最後まで粘り強く勉強したことが、多くの試験科目を課す国公立大学型受験に適しているのです。苦手な科目を放り出したくなる気持ちは誰もが持っています。「大丈夫!やればできる!」と背中を押す教員集団がいること、不安を共有しつつも最後まで一緒にやり抜こうとする仲間がいること、これが本校の強みです。

 

苦しい場面に直面した時、誰しも逃げ出したくなります。楽な方向へ駆け出したくなります。実際、大学受験においても、国公立大学は原則として「前期・後期、(中期)」の受験機会があるにもかかわらず、前期試験に不合格だった場合、後期試験を志願者のほぼ半数が欠席するという統計が出ています。あきらめずに最後まで粘ることが目標達成の秘訣と言えるでしょう。(なお、私立大学等への進学状況についても「進路実績」をご覧ください。)


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