ごあいさつ

学校長の顔写真校長の福田浩則です。若い時分の8年間に加え、校長としての本校勤務も6年目を迎えました。通算14年目の岩美中ということになります。そして、私事ですが本年度は教職の最終年度ということもあり、長らくお世話になったこの岩美中で集大成となるような一年にしなくてはと決意しているところです。
 どんな子どもであっても無限の可能性を秘めています。ひとたび本気になった子は、こちらが目を見張るほどの成長を見せます。本年度も生徒を本気にさせ、鍛え、伸ばすことができる教職員集団、学校であるために、知恵を絞り、工夫をしながら学校経営に当たって参ります。
 ところで、新型コロナウイルス感染症が世界中に蔓延し、社会の様々な分野に深刻な影響を及ぼしていますが、地球規模での環境・資源・食糧問題をはじめとして、グローバル化の進展、安全保障が揺らぐ外交問題、生産年齢人口の減少、絶え間ない技術革新など、今の子どもたちが成人して社会で活躍する頃には、日本は厳しい挑戦の時代を迎えるとも言われています。本校は人口最少県の東北端に位置する生徒数254名の中学校ですが、地方に育ち、暮らす子どもたちであってもそのような時代を生きていくことになるのです。
私は、教育の本質はいつの時代であっても「教育は人なり」の言葉に尽きると思っています。しかし、一方で、変化の激しい時代に、私たちは未知の困難にも対応する粘り強さを持った未来の創り手を組織的に育成していかなくてはなりません。それは、既存の取り組みの延長線上にはない、学校教育の新たな挑戦でもあると感じています。その気概を持ち、引き続いてこれからの時代を見据えた教育を推進していく所存です。皆様のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

令和2年度 岩美中学校 学校経営方針

<学校経営の視点>
   ・社会に貢献しようとする志を持ち、社会的役割がきちんと果たせる力を
        持った人材が育つ岩美中
 ・教職員個々の力量が高まる、伸びる、鍛えられる岩美中

<教育活動の基本姿勢>
   「受容」と「愛情」

<学校教育目標>
  校訓 「みずから学び みずから鍛え みんなと生きる」
                    を体現する生徒の育成

<学校教育目標達成に向けた目指す生徒の姿>
    (1)みずから学び
   「Iwami 10 Skills」の育成と活用を意図した授業を実践することによって、各教科
         の学習内容と将来社会で仕事をするときに必要とされる資質・能力の涵養をバラン
         スよく図り、自ら課題意識を持って主体的に学習に臨み、友と高め合うことのでき
         る生徒を育成する。
 ※「Iwami 10 Skills」とは、予測が難しい将来において、社会生活や仕事をしてい
         く上で必要と考えられる資質・能力を本校が独自に10項目に絞って設定した
         もので、校訓「みずから学び みずから鍛え みんなと生きる」を体現するた
         めに必要なスキルにもなっている。
 (2)みずから鍛え
    失敗を恐れず挑戦する気概、辛抱・我慢して困難に打ち勝つ精神力、怠惰に流さ
     れず自己コントロールできる力をすべての教育活動を通じて鍛え、強くたくましい
     心と体を備えた生徒を育成する。
 (3)みんなと生きる
    学級や部活動、また地域社会との関わりの中で人に喜んでもらうために自分には
      何ができるかを考え行動することが、結果的に自己理解や自分を大切にすることに
      つながることを実感させ、社会貢献の志を持った生徒を育成する。

 <具体的な努力点>
  (1)学力向上 
       ①基礎・基本の確実な定着に向けて、辛抱強く学習や課題に取り組む態度を育み、    
          それらを活用して主体的に考え、判断し、表現する力や学ぶ意欲を育成する。
           ・人工知能の発達で社会が大きく変わろうとしている中、これからの時代を生き 
               る生徒に必要となる「Iwami 10 Skills」の習得を意識した授業を実践する。
           ・SDGsを核にした総合的な学習の時間の探究活動化を図るとともに、教科連携
               の授業にも積極的に取り組む。
           ・本校の強みであるICT機器を効果的かつ積極的に活用する。
           ・正しい鉛筆の持ち方や姿勢、適切な声の大きさなど、基本的なルール・マナー 
               の指導にも留意して授業を実践する。
           ・フォーサイト手帳の活用能力を高め、家庭学習の質的向上を図る。
           ・読書習慣の定着や読書活動の活性化に向けて図書室を有効活用する。
        ②協働的な学びの中で、個人として、また集団としても伸びていく学習態度を育成 
            する。
          ・校内研究会、授業研究会を核に、主体的・対話的で深い学びの視点を取り入れ     
      た授業の構築を推進する。
          ・班での話し合いや、考えをまとめたり発表したりする時間を確保する。
          ・人の考えを知ることにより、自分の考えがさらに深まるような場面設定を工夫     
              する。
       ③個に応じた支援(指導)を充実する。
       ・数学科における少人数指導を効果的に運用するとともに、特に5教科において
             はICT機器を活用した個別最適化学習に取り組む。
  (2)生徒指導
        ①生徒一人一人に対する受容と深い愛情に基づいた指導を実践する。
   ・教職員間の情報交換や家庭訪問等により、生徒の置かれている状況の把握や共
    通理解に努め、早期発見・早期対応及び個に寄り添った指導を心がける。 
        ②教職員間、学年間で共通理解を図り、当たり前のことが当たり前にできる、守れ
       る生徒を育成する。(あいさつ・無言清掃・片付け等)
           ・まず我々教職員が範を示すとともに、生徒会とリンクした活動を推進する。
           ・辛抱や我慢をさせる場面を設定する。
   ・インターネット、ゲームなどのメディアとの健全な関わり方の指導には特に意
    を注ぐ。
        ③教育相談活動の充実を図る。
   ・いじめは絶対に許さないという共通認識のもと、普段の様子をよく観察し、早
    め早めに積極的に相談活動を行う。
  (3)道徳教育
        ①道徳の教科化を踏まえ、教育活動全体で道徳的実践力を育成する。
             ・教育活動全体で行う心の教育が、道徳の時間で深化、統合されることを意識す 
                 るとともに、その評価方法について研鑽する。
        ②道徳の時間を積極的に公開する。
            ・参観日等の公開日には、道徳の授業も組み込む。
  (4)人権教育
       ①ともに認め合い、支え合い、高め合う学級経営を推進する。
           ・先生や仲間から大切にされているという実感が多くもてるようにいろいろと工 
               夫し、自己肯定感を醸成する。(生徒は「君、さん付け」で呼ぶ)
  ②教育活動全体を通じて人権意識の向上と人権感覚の醸成を図る。
           ・相手の立場に立って考えることの習慣化を図る。
           ・情報の取り扱いに係る留意点やモラルについては、今日的な課題として、また 
               人権侵害防止の観点から日常的に指導する。
       ③生徒一人一人の教育的課題を明確にした上での学力保障に尽力する。
 (5)特別支援教育 
       ①生活の自立と社会参加の基盤づくりに向けて全職員の共通理解と関与を進める。
           ・家庭や地域社会との連携を図るとともに、交流及び共同学習を推進する。
       ②通常学級に在籍する生徒も含めて障がいの程度に応じた教育内容の充実を図る。
           ・生徒の現状について徹底的に共通理解を図り、全職員で支援に当たる。
           ・特別支援学校や関係機関との連携を進め、生徒に対する対応スキルを向上させる。
 (6)健康教育 
       ①"みずから鍛える"生徒の育成を通じて、生涯を通じて健康で安全な生活を送る
       ことができる資質や能力を育成する。
          ・生活振り返りアンケートを通じて家庭との連携を図り、規則正しい生活習慣を 
              確立し、維持する。
          ・安全を確保するための行動のパターンを習得させるとともに、臨機応変に判断 
              し行動できる力を養う。
          ・喫煙、飲酒、薬物乱用防止教育を実施する。
          ・発達段階に応じた性教育を推進する。
      ②給食指導と関連させた食育を推進する。
       ・毎月の献立表や給食だよりを有効活用し、給食を残さずに食べる指導を工夫する。
      ③体育の授業だけでなく、学校生活全般にわたって体力づくりを励行する。
       ・個々の生徒の実態に応じた指導と評価を実践し、体力面・精神面併せて粘り強
        さを育成する。
 (7)環境・福祉教育 
      ①ものを大切に使い、節電・節水を実行できる生徒を育成する。
      ②JRC活動や縦割り班活動を核に、自然体験活動や奉仕活動を通じて身の回りの
     環境問題や福祉に対する意識を喚起する。
  (8)進路指導・キャリア教育
      ①仕事に対する正しい考え方を身につけさせる。
           ・どんな仕事にも「よろこび」や「つらさ」、そして「社会に果たしている役割」 
               があることを理解させ、一面的な見方にならないように指導する。
   ・SDGsを核とする総合的な学習の時間の学びを通じてこれからの生き方を考え
              させる。
   ②将来の就労を見据えた指導を推進する。
          ・協調性や情報を活用する力、また見通しを持って行動する習慣や判断力、辛抱 
              や我慢ができる心を教育活動全体を通して育成する。
          ・肯定的自己理解と自己有用感の獲得に向けた支援を推進する。
      ③「ふるさと先生に学ぶ」「高校の先輩に学ぶ」「職場体験学習」「高校訪問」「面
接演習」等の体験的な活動を推進する。
  (9)学級活動・生徒会活動・学校行事
      ①特別活動は"みんなと生きる"に向けた自治的集団育成への核となる活動ととら
     え、内容の充実や活動の活性化を図る。
           ・生徒にまかせる部分を積極的につくるとともに、そのための教員の意図的なし
    かけや準備を水面下で工夫する。
   ・新たな創造の視点で積極的に行事等の内容を見直す。
           ・校訓と直結した活動、人のために自分は何ができるかを考えた活動を工夫する。 
           ・委員会活動も総合的な学習の延長ととらえ、活動がマンネリ化しないように工 
               夫する。
           ・リーダー層の育成を図る。
           ・諸調査を有効活用し、親和的な人間関係づくりを推進する。
      ②表現力を育成する。
          ・特別活動の様々な場面も表現力を育てるよい機会と考え、委員会連絡や全校集
             会での発表などは原稿の棒読みではなく、臨機応変に味わいのある話し方がで
             きるように導く。
  (10)部活動
      ①心身の調和的発達を見据えた「素直な心とやる気」を育成する。
          ・競技スポーツにおいては、「このチーム、この子に勝たせてやりたい」と思わ
              れるような態度、マナーを醸成する。
          ・質の高い集団の育成に努力し、大規模校をひっくり返す心意気を持つ。
      ②異学年交流を通しての良好な人間関係づくりを促進する。
          ・先輩・後輩あるいはレギュラー・補欠等の関係の中で、我慢や葛藤なども体験
     させながら、学年を超えた健全な人間関係を構築する。
      ③生徒数の今後の減少を見据え、部活動の再編を継続する。