鳥取中央育英高校
Tottori chuo ikuei high school
 

育英雑感

           
 
育英雑感
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2013/01/01

平成25年 新年のご挨拶

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新年のご挨拶(平成25年)

鳥取中央育英高等学校長 黒松 悟司  

 皆様 新年明けましておめでとうございます。

 保護者や地域の皆様には日頃から本校の教育活動に対してご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。特に大運動会や育英祭など学校行事においては多くの方に心温まるご支援をいただき、心より感謝申しあげます。

 さて、我が国は東日本大震災からの復旧・復興が急がれる中、国内においては原子力発電所を取り巻くエネルギー問題、長引く経済不況、若者の就職難、国外では中国・韓国・ロシアとの領土・領海をめぐる問題、TPP問題など解決すべき困難な課題が多くあります。

 また、これから日本は多様な価値観の中で競争が激しくなるとともに格差が進行すると言われております。若者にとって将来を予測することが難しく、明るい展望が描きにくい状況になっていると言っても過言ではないと思われます。

 このような先の見えない時代に向かって自らの人生を切り拓いていかなければならない中、本校が学校教育目標として「校訓『克己』に基づく人間力の育成」を掲げて教育実践していくことは大きな意味があると考えております。本校で育成したい人間力は「粘り強く目標に立ち向かっていく力」であり、「たくましく自分の人生を切り拓く力」であります。鳥取中央育英高校は教育の原点を「克己」に求めながら、生徒の人間力を育むとともに一人ひとりの自己実現を図っていきたいと考えております。

 結びに、皆様方の今年一年のご多幸をお祈りするとともに本校への変わらぬご支援とご協力をお願い申しあげ、新年のご挨拶とさせていただきます。

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2012/12/11

育英雑感(その29)

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本年度の創立記念日講演会を終えて

教頭 三谷友来

 今回で3回目を迎えた「創立記念日講演会」は講師に本校卒業生でプロゴルファーの石原端子さん(1998年のフジサンケイレディースクラシック優勝者)をお迎えして1130日に行われた。「岐路に立った時の決断力」と題して、母校の後輩たちに有意義なお話をしていただいた。

 小学校時代のご自身のソフトボール投げの記録が今なお県記録として残っていることや、高校時代、大学時代を通して全国大会(砲丸投げ)で活躍されたお話もさることながら、「大学卒業直前にテレビで、岡本綾子さんが全米の大会の優勝を逃された姿を見て私もプロゴルファーになろうと決意した」に始まる彼女の壮絶な自分との闘いのお話に、私は引き込まれていった。

 まずプロゴルファーになるのがどれだけ大変なことか。そしてプロの資格を得た後に大会への出場を果たすことがどれだけ難しいことか。石原さんは自らの体験を赤裸々に語られ、演題通りご自身が人生の岐路において選択された道とその道をいかに歩んで来られたのかを後輩たちに分かりやすく伝えて下さった。

 どれだけ少ない打数でホールアウトしたか、どれだけ多くの得点を取ったか、どれだけ遠くに跳んだか、どれだけ短い時間で走りきったかなど、具体的な数字で競い合うスポーツの世界はシビアである。勝ち負けがはっきりしている。だから観る者は楽しいのかもしれない。敗者が自分で自分に努力賞を贈ることはできるかもしれないが、他人が評価するとは限らない。賞金ももらえない。生活していけるかどうか分からない。そんな世界に敢えて自らを置き、十年二十年と闘ってこられた石原さんのお話は大変な重みをもっていた。

 だれもが学生時代に部活の試合や定期試験や模擬試験で1点を争って競い合うことは日常茶飯事である。自ら数値目標を定めて部活も学力も実力を高めようと努力することはだれもがやるべきことである。そこから逃げ続けている人もあるかもしれないが、生きていくうえで大なり小なり何かの努力は必要とされる。社会に出て行くにあたって、この1点を日々競い合って生活していく世界に飛び込むことを決断された石原さんの生き方に心を揺さぶられた後輩たちも多かったと思う。約30年先輩である石原さんの生き方に触れて、在校生諸君にも日々自分と闘って欲しいと思う。
 

講師の石原端子さん


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2012/03/14

高校入試合格おめでとう!

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育英雑感(その28)
 
 高校入試合格おめでとう!
    

                               教頭 三谷 友来

  高校入試に合格した皆さん、おめでとう!高校入試に向けて、これまでしっかり勉強してきた人もいればそれほど頑張ったわけでも・・・という人もいると思います。高校入試というハードルをクリアした今、誰もが「自分はこれからどんな態度で学習に臨むべきか?」を明確にしておく必要があります。
  あなたは勉強に関して何か前向きな楽しさを感じていますか?例えば、いろいろな漢字を覚えるのが好きで、魚偏の漢字を100字は知っているとか、地理が好きで世界各国の首都名やその位置をかなり覚えている、など。
  「好きこそものの上手なれ」と言います。しかし、誰であれ最初から何でも好きで最初から何でも上手という人はあまりないと思います。スポーツしかり、勉強しかり。最初は難しくて面白くない時期が必ずあるはずです。しかし投げ出さずに粘って取り組んでいるうちに何となくコツがつかめて上手になり、どんどん面白くなっていったりします。そういう経験は大なり小なり皆さんにあるのではないでしょうか。そんな風に楽しめる分野を自分なりに少しずつ広げていくべきです。小学校の時から数字が苦手で今後もできれば数学に関わりたくない、といった気持があるとこれから先毎日ある数学の時間が有意義なものとはなり得ません。逆に、これまで手を抜いてきた分野に新たな気持ちで取り組み、これまで気がつかなかった新たな発見をし、その小さな発見の積み重ねが学習意欲を生み、気がつけばその分野の勉強が好きになっている、といった自己拡張とも言えるプロセスを自分の意思で獲得して欲しいのです。
  何も机に向かって鉛筆を走らせることだけが学習ではありません。高校生になると行動範囲を広げることができます。これまでより多くの人と接する機会があります。いろいろな場面でいろいろな経験を積み、感じることや考えることや行動できることの幅を広げていくことも大事な学習の一部です。机上の学習が得意な人もいれば人間関係を広げることが得意な人もいます。また、体を動かすこと(部活等)が大得意だという人も多くいます。大切なことは、それらのどれか一つだけに逃げ込まないことです。得意な何かを拠り所としながらも、不得意な分野からも逃げないでむしろ挑戦していく気持ち・態度を続けることが一番大切なことだと思います。

  私にも15歳の春がありました。ずいぶん昔のことになってしまったのですが、振り返ってみるに、自分の意思でいろいろな学習を積み上げていくこと自体が人生そのものであるという気がしています。何かの職業に就きたいがために勉強するのも素晴らしいことです。しかし、必ずしもそんな具体的な目標がなくても、自分の幅を広げることが楽しいと感じるだけでいろいろなことに積極的になれるはずです。過去の自分にとらわれず、これからいろいろな分野にどんどん挑戦をしてみて欲しいと思います。

 

合格発表の時の気持ちを忘れずに!

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2012/01/01

新年のご挨拶

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新年のご挨拶

                                              鳥取中央育英高等学校長 黒松 悟司

 皆様 新年明けましておめでとうございます。

 昨年は3月11日に未曾有の大災害とも言うべき東日本大震災により多くの尊い生命が失われました。また、そのことによって惹き起こされた原子力発電所事故による放射能漏れが発生し、深刻な事態が続いています。そして、家だけでなく仕事も家族も失い、生きていく希望を見出せず、悲しみに打ちひしがれている方が多数おられます。

 私たちにとって本当に大切なものは何なのか、問いかけられている気がします。また、「絆」という言葉が様々な場面で使われ、最近希薄になっていると言われる人と人との「つながり」を改めて見直すきっかけともなっています。 被災地の方々は復旧復興の展望も未だに見えない厳しい状況の中、新しい年を迎えられました。そのことを思うといたたまれない気持ちになります。今年も私たちに出来ることは何かないか考えていく年にしたいと思います。

 我が国は少子高齢化が進行する中、経済不況が長く続いており、産業構造や雇用環境の変化、経済格差の拡大などが起こり、厳しい経済状況が続いています。そのため不安感や閉そく感が広がり、人々は明るい展望を持ちにくい状況となっています。

 一方で、こうした社会や時代だからこそ、次代を担う若者にたくましい人間力を培うことが重要であります。その意味において本校の教育目標である「校訓『克己』に基づく人間力の育成」は時宜を得たものであると言えます。本校ではその教育目標に焦点を合わせ、学習活動、部活動、学校行事などすべての教育活動を行っています。地域や保護者の皆様には平素から本校の学校行事等でご支援とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。 

 どのような時代になろうと生徒が夢や目標に立ち向かっていくために必要な力(人間力)を養うことは学校の重要な使命であります。本校はこれからも教育の原点を「克己」に求めながら、困難な時代をたくましく生きていく人間力を育むとともに生徒の自己実現を図っていきたいと考えています。

 終わりになりますが、皆様方の今年一年のご多幸をお祈りするとともに本校に対して引き続いてのご支援とご協力をお願い申し上げまして新年のご挨拶と致します。

 


 

 


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2011/07/01

育英雑感(25)

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育英雑感(その25)
大人になるということ
第2学年主任  板持 俊博
 
 子どもの頃、いろんなことが自分一人の力でできないのは、「自分が子どもだからだ」と思っていた。大人になれば、自分のことは自分で決められるし、知識や技能も身について、人の力を借りる必要がなくなる。そういう意味で、「自分には無限の可能性がある」と思っていたのかもしれない。
 ところがいざ大人になってみると、世の中はそう単純なものではないことに気づく。たしかに子どもより大人の方が自分でできることは多いけれど、大人には大人の「自分一人ではできないこと」がある。成長とともに住む世界が広がるわけだし、しなければならないことの難易度も責任の重さも、子どものそれの比ではないのだから当然のことだ。「大人になる」とは、「自分一人の力でできることには限界がある」ということを知ることなのかもしれない。
 
 これは決して悲観的な話ではない。「自分一人ではできないこと=自分にはできないこと」ではないからだ。問題は、「自分一人ではできないこと」を成し遂げたいと思った時に、「力を貸してくれる人」がいるかどうか、そして力を借りたその相手が、その時の自分にとって「必要な力」を持っていて、その力を自分のために使ってくれるかどうかだ。仮にその人がその時に、あなたが「必要な力」を持っていなかったとしても、その人の「人脈」が、「力を持った別の人」とあなたとをつないでくれるかもしれない。「ふさわしい人を紹介できる」というのも、その人が持つ立派な「力」だ。そうして人とのつながりが広がれば、あなたの「見える世界」も「できることの範囲」も広がっていく。そして自分一人では到底できないことが、多くの人の支えや協力によって成し遂げられることになるのである。
 要するに、人生の可能性というのは、「今の自分に何ができるか」によって決まるのではなく、「あなたのために動いてくれる人が何人いるか」によって決まるのだと言うことができる。もちろんこれは「な~んだ、そんなことか」という簡単な話ではない。当然頼んだ相手も自分の仕事やクリアすべき課題を抱えているわけで、あなたが頼みさえすれば、いつでもどこでも自分の問題を後回しにしてまであなたのために尽くしてくれる、なんてことはあるはずがない。結局は、あなたがその人にとって「協力するに値する人物であるか」、「いくら忙しくても『君の頼みなら』と思ってもらえる人物であるか」ということが問題なのだ。
 では、どうすればそう思ってもらえるようになるのか。媚びを売ったりゴマをすったりすることでは決してない。そんなものはすぐに見抜かれる。ではどうすれば? 以下は私なりの答えだ。
本気(覚悟)を見せる
 思いつきやごまかしや子どもの夢のような話ではなく、「本気で成し遂げたいのだ」という意欲と、「そのためにこういうことをしようと思うのだ」という具体的なビジョンを示すこと。どんな困難が予想されようとも「やります・やれます・やってみせます」と言い切れる覚悟があるかどうか。
頼まれごと(期待)に応える
 人に何かを頼みたいなら、逆に自分が頼まれた時にしっかりとその期待に応えておく必要がある。 「力を『貸す・借りる』」と言うぐらいだから、「力」は一方的に贈与するものではなく、「貸し借り」するもの。「借りたものは返す(何なら利子もつけて)」というのが世の中のルールというものだ。
礼を尽くし謙虚な態度を貫く
 礼を尽くすとは、相手を敬い、相手を大切にするということ。自分が大切にされたいのならば、相手を大切にするのは当然のこと。謙虚であるとは、自分の限界を素直に認めて心を開くこと。あなたが心を開かなければ、相手があなたに何かを与えてくれることもない。
 
 さて、高校3年間が、子どもから大人への変わり目の期間であるとするならば、君たちも「自分一人の力でできることには限界があり、いかに人を動かすかが肝心」ということに少しずつ気づき始めてもよいだろう。あなたがもし、「自分のことは自分でする」「人に迷惑をかけない」という目標を掲げて生きているのなら、それは実に子どもっぽいスローガンだということに気づいてほしい。そんなのは社会生活を営む上で「当たり前」のことであって、わざわざ目標に掲げるようなことではない。そこから大人になるためには、「人の期待を裏切らず、困った時にはちゃんと人に力を貸してもらえる」というスローガンの下で生きるべきだ。あなたが何かを成し遂げたいと思ったら、必ず誰かの力を借りなければならない。その時に、「誰がお前なんかに手を貸すか!」と言われてしまうような生き方(本気でない・頼まれごとを平気で断る・無礼で横柄)をあなたはしていないか。そういう生き方が「子どものわがまま」として許される期間はそう長くない。
 さて、明日から育英祭である。生徒諸君は準備の過程で、「自分一人ではできないこと」の壁に幾度となくぶつかったことだろう。そんな時、あなたはうまく「人の力を借りる」ことができただろうか。「お前がやるなら手伝うよ」と言って動いてくれた人がどれぐらいいただろうか。あるいは逆に、仲間が困っている時、必要な「力を貸す」ことができただろうか。「人とのつながり方、信頼関係の築き方」を学ぶという意味で、学校という集団生活の場で経験するすべての出来事は、あなたが「大人になる」ための訓練の機会にほかならない。さあ育英祭。仲間と助け合い、一人ではできない大きなことを成し遂げる生徒諸君の姿を期待する
 
 
教育目標に掲げられた、「自らを律する力と他を思いやる心」
「率先して行う勇気と協力して成し遂げる知恵」のあたりが「大人」への指標でしょうか

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2011/03/31

アクセス件数アップ!

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 3月31日締めで本校ホームページへのアクセス件数を集計したところ、大幅にアップしていることが分かりました。
 本校ホームページは平成20年8月6日にリニューアルして以来、日々新着情報の更新に努めて来ました。始めて間もないころはアクセス件数が一日100件を越えたことに大喜びしたものですが、約2年半を経過する中で、一日に1,000件を超えることも珍しくなくなりました。
 本当にたくさんの方に閲覧していただき、感謝しています。アクセス件数が増えるたびに、鳥取中央育英高校を応援してくださる方々の数も増えていると感じています。
 また、多くの教職員がホームページに対する意識を高め、情報発信に努めたことも有意義であったと考えています。
 これからも、本校の魅力を日々お伝えしたいと存じますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
文責 教頭 横山尚登
 
<アクセス件数の推移>
 平成20年度 144.8件(一日平均)
 平成21年度 322.2件(一日平均)
 平成22年度 655.7件(一日平均)


鳥取中央育英高等学校 全景

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2011/01/06

育英雑感(23)

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育英雑感(その23)

「続ければわかるよ」
 
第1学年主任  板持俊博
 
 正月、大雪のせいで家から車を出すことができず、ひたすらテレビを見るという生活を余儀なくされた私が、なにげなく見た番組の中で印象に残ったのが、『フリーター、家を買う。』というドラマ(昨年末フジテレビ系列で放送されて話題になった)の再放送でした。1月2日の午前10時から5時間ぶっ続けで第1話から5話までを見たのですが、第2話ぐらいだったでしょうか、こんな場面がありました。
 
 「時給がいいから」という理由で土木作業のアルバイトを始めた主人公の武誠治(二宮和也)が、ある日社長(大友康平)に遅刻をとがめられたのをきっかけに「こんな仕事もう辞めてやる」と思ったとき、現場監督を務める千葉真奈美(香里奈)と土木の仕事について意見を戦わせます。「この仕事の良さなんて、金以外何があるんだよ?」と聞く誠治に対し、真奈美は「続ければわかるよ」と言います。
 大学卒業後に就職した企業を3ヶ月で辞め、家に生活費を入れるために始めたアルバイトも嫌なことがあるとすぐに辞めてしまい、何をやっても長続きしないという中途半端な生き方をしていた誠治が、土木の仕事を長く続けるうちに、仕事に達成感を感じるようになり、職場で必要とされたり同僚と心を通わせたりするようになる中で、働くということの意味や自分の存在意義に気づいていくというストーリーですが、そのようなことに誠治が気づくことができたのは、中途半端で辞めてしまわずに、一つの仕事を長くやり続けたからこその結果であって、まさに「続ければわかるよ」という真奈美の言葉通りになったというわけです。
 
 「続ければわかるよ」とは、裏を返せば「続けなければわからない」ということでしょう。これは、決してドラマの中だけの話ではなく、我々の日常すべてのことに当てはまると思います。
 勉強もそう、部活動もそう、仕事もそう、短期的に見れば辛いことや苦しいことの連続です。「何がおもしろくてこんな勉強せないけんだ?」「何でこんな辛い練習せないけんだ?」「こんなことやって本当に意味があるの?」と思うことがあるでしょう。逃げ出したいとき、投げ出したいときもあるでしょう。けれど、そういう時期を乗り越えて長く続けるからこそわかる喜びや楽しみがあるのです。
 そして、この喜びや楽しみというのは、言葉ではなかなか説明ができません。生徒たちに学ぶことや働くことの意義をいくら言葉で説明しても、なかなか伝わらないというのが現状のように思います。そういう本質的なことというのは、生徒自身が一つのことに腰を据えて、継続的に粘り強く取り組む中で、自ら体験したり発見したりする形でしか理解し得ないことのように思うのです。それは本当に「続けた人にしかわからない」世界なのです。
 そういう意味で、私たち大人が生徒に言ってやれるのは、「続ければわかるよ」ということに尽きるのかもしれません。勉強や仕事のノウハウを教えることも大事だけれど、そういうものは本来、生徒自身が、主体的に、必要に駆られて、人に尋ねたり、人のやり方を真似たり、成功と失敗を繰り返しながら試行錯誤したりする中で身につけていくべきものです。その過程がどんなに辛く苦しいものであろうが、「いいから続けてみろ」と背中を押してやること、頑張っている姿を見守ってやること、倒れそうになるところを横から支えてやること、道を逸れてしまわぬようともに歩いてやること、大人自身が学んだり頑張ったりしている姿を見せてやること――それが、次世代を育てる私たちの責任なのではないかと思います。
 
 さて生徒の皆さん、これまでの人生で、「続けること」ができなかったこともあるでしょう。部活や勉強を途中で挫折してしまった人もあるでしょう。目標がありながらも、そのために必要なことをやり続けられていない人もあるでしょう。そのことを悔やんでいる人もあるでしょう。先述のドラマの中で、誠治の母親(浅野温子)が誠治に向かって「再スタートはいつでもできるよ」と優しく語りかけるシーンがあります。人間誰しも万能ではありません。続けられない弱さもまた人間の真実です。失敗することもある、挫折することもある、後悔することもある、でもそんな時は「再スタート」すればいいのです。一度や二度の失敗にへこたれず、後ろばかりを振り返らず、前を見て、もう一度チャレンジしてみる――それは、「チャレンジすることを『続ける』」ということなのかもしれません。
辛いとき、苦しいとき、「何でこんなことせないけんだ?」と思うとき、「続ければわかるよ」という言葉を思い出して頑張ってほしいと思います。
 最後に――2011年が、皆さんにとってよい年でありますように

 
 グラウンドから望むポプラの木

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2011/01/01

年頭のご挨拶

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新年のご挨拶

鳥取中央育英高等学校長 黒松 悟司

 
 皆様 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は教育目標を新たに策定し、分掌組織を再編してスタートした本校にとって大きな節目となる年でありました。その中で地域や保護者の皆様には32年振りとなる大運動会の開催をはじめ多くの学校行事等でご支援とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。国の内外では鳩山首相の退陣と菅内閣の誕生、朝鮮半島の緊張、尖閣問題、円高による経済不況等々、様々な出来事が発生した年でありました。日本の将来を予測することが難しく、明るい展望が描きにくい状況になっていると言っても過言ではないと思います。
 このような言わば激動の時代に向かって生きていかなければならない若者たちに対して本校は教育目標として「校訓『克己』に基づく人間力の育成」を掲げて教育実践していくことは大きな意味があると考えております。どのような時代になろうと生徒が夢や目標に立ち向かっていくために必要な力(人間力)を養うことは学校の重要な使命であります。本校はこれからも教育の原点を「克己」に求めながら、困難な時代をたくましく生きていく人間力を育むとともに生徒の自己実現を図っていきたいと考えております。
 終わりになりますが、皆様方の今年一年のご多幸をお祈りするとともに本校へのご支援とご協力をお願い申し上げまして新年のご挨拶と致します。
 

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2010/12/24

雑感(22):「学ぶ」とは

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「学ぶ」とは
                                                                                                      教頭 三谷 友来
 表計算ソフト「エクセル」を使い始めてかれこれ10年になる。ノート型パソコンを2000年秋に購入し、その中に最初からインストールされていた「ワード」などを使い始めたのが我がパソコン歴の実質的なスタートであった。「エクセル」の利用法として「縦、横の足し算」が楽にできることぐらいしか最初は知らなかったのだが、やがていろいろな関数の使い方を知り、さらに「マクロの記録」によって繰り返しやりたい作業を記録し、専用ボタンを作ることで、ボタン一つで同じ作業を簡単に済ませることができるようになった。12月になると年賀状の住所書きは「筆まめ」「筆ぐるめ」ではなく、自前のエクセルで相手の郵便番号、住所、宛名、自分の住所氏名を印刷している。
 ところで、この10年の「エクセル」との付き合いの中で気付いたことがある。それは、「エクセルを使ってこんな作業がぱっと一瞬にしてできればいいのに」という発想が湧くことが一番重要であるということだ。「必要は発明の母」と言われるが「エクセル」の場合、発明する必要はない。たいてい既にそれ用の関数が用意されている。大事なのは「自分はエクセルを使って何をしたいか」という発想である。私にはこの冬も一つの発見があった。地域集落の会計係を引き受けている私は、予算規模で年間200万円ほどの会計処理をする必要に迫られた。日頃から記録していた何百という数の収入、支出をそれぞれ10種類くらいに分類して本年度の決算報告書と次年度の予算案を作成することになったのである。そこで「10種類の分類記号を付けたあと、決算書・予算書に各項目ごとに簡単に金額合計を引っ張ってこれないものか?」という気持ちが湧いた。「エクセル・関数活用ガイド」を調べると「DSUM」あるいは「SUMIFS」がそれに当たることが分かり早速活用することができた。私が思いつくレベルのことはやはり既に用意されていた。
 何かを学習したら、その学んだことから少し先のことを想像したい。例えば、英語学習で言えば、「現在完了」の使い方が分かったら「過去完了」の使い方も無理なく理解できるという応用的な感覚である。数学で言えば「線分が並べられて面になる」とすれば同じように考えて「面が重ねられて体積」になるという理解である。(積分)

 冬休みの課題に取り組んでいる生徒のみなさん、テレビを見ながら適当に問題集の解答欄を埋めていないか?あるいは友人のノートや問題集を借りて答を丸写しし、平気な顔で提出しようとしていないか?自分で本気で学んだ内容がゼロならば、その上には何も積み上がらない。従って、勉強が少しも楽しくならないし、頭に残るわけがない。自分の勉強に対する取り組み方をもう一度考え直して欲しい。勉強はやらされるものではない。いや、最初はやらされたものでも、一度本気で取り組んで面白さを理解し、あとはやらなければ気が済まないという感覚になるべきものである。そこが本当のスタートラインである。



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2010/11/04

育英雑感(21)

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育英雑感(その21)
32年振りの大運動会
校長 黒松悟司 
'
 32年振りとなる鳥取中央育英の大運動会が地元北栄町や保護者をはじめ多くの方々のご支援とご協力により、大好評のうちに終了しました。お台場という地の利が功を奏したのか約1000人の方が来場され、大いに盛り上げていただきました。心から感謝申し上げたいと思います。

 大運動会の目的は生徒が大運動会の企画・運営に主体的参画することを通して、自主・自律の習慣を養うとともにクラスやチームが団結して行事を成し遂げる喜びを体験させる。また、練習の成果を発表したり、真剣に競技することにより心身の練成を図る。そして、本校の教育目標「校訓『克己』に基づく人間力の育成」がめざす生徒像を実践的に育成する契機とするとしておりましたが、終わってみると予想を上回る大きな成果があったと実感しております。
 32年振りとなる運動会復活ということで学校全体で気合いを入れて準備を進めたことは言うまでもありませんが、保護者と地元北栄町のご協力が大きな支えとなり、大成功につながったと思っております。保護者にはテント設営や飲み物提供、更には競技参加など大変お世話になりました。また、北栄町にはお台場の多目的広場の提供や広報活動への協力そして由良保育所園児の参加等で盛り上げていただきました。そのような中で生徒はクラスでの団結力を示しながら生き生きとした顔で真剣に競技や演技をしておりました。その様子を見て、来場者の方々は「高校生の真剣に本気で頑張る姿を見て感動した」「高校生はさすがに迫力がある」「保護者でなくても見ていて楽しかった」「来年も楽しみにしている」等々の感想を述べておられました。
 この運動会を通して生徒、保護者、職員の一体感が高まっただけでなく、学校のホームページへのアクセス数が大幅に高まった(一日平均600件→800件)ことからもわかるように学校への関心度は大きく向上いたしました。このことを絶好のチャンスととらえて学校の魅力を最大限に発信していきたいと考えております。
 生徒は勉学と部活動に加えて様々な学校行事を通して成長していくわけですが、この運動会は生徒にとって自らの人間力を向上させる貴重な場であると改めて確信いたしました。今回の運動会は大成功ではありましたが、今年の反省を踏まえて来年更によりよいものにしていきたいと考えておりますので、今後もご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

 最後になりますが、運動会開催にあたりお世話になりました皆様に重ねてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
 

全力を尽くすことで大きな感動が生まれる 
 


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